2008年08月04日

フラッシュバック

今日はちょっと真面目なお話です。

最近平穏に過ごしている私ですが、祖母が寿命の為数ヶ月前から入院しています。
物心ついたら同居していた祖母ですが、幼少時代はかなりいじめられました。
今日はその事についての話ではありません。
今現在、私は大人になり普通に平凡に暮らしているので、本人にどうこう話すつもりもなく、あくまでも過ぎたことです。

先週末に母と会う機会があり、「おばあちゃんがそろそろ危ないから見舞いに行って」と言われました。
数ヶ月間見舞いに行かなかったのは恨みつらみがあるからではありません。
入院している病院は子供の出入りが禁止の為、仕事を早退しないと見舞いに行けないからです。
私は仕事をしなくてはいけないし、子供の具合が悪くなっていつ仕事を休むことになるかわからないので、そうそう私用で早退はできません。
しかし、生きている姿を見る最後、となれば話は別です。
行かなくてはいけない、と思いました。
病院に行く、という事を真剣に考えたのは、冷たいようですが今回が初めてでした。
と同時に大きな病院が目の前に建っているかのように見えるのです。
薄暗い霊安室横の鉄の扉を開け、階段を登り、ガラス越しの部屋を覗く自分が頭にはっきりと浮びます。

病院には行けない

無理だと思いました。
元気になる為の入院とは違います。
彼が死んでいくのを心に焼き付けた2週間がどうしても蘇ってしまうのです。
目の前にチカチカと死が近づいている彼の顔が浮んで動悸がします。

「ごめん、あたし行けないわ」

母に伝えました。

「忙しいの?」

「違う。大きな病院に行くのが無理なの」

「・・・そう。行きたくないのね」

母も私が当時の事を思い出しているのだと気がついたようでした。
自分でも顔が強張っているのがわかります。
母と別れ車に乗り込んでも、私の頭の中の「大きな病院」は消えません。
自分のほっぺをさわって

大丈夫、あたしはまだ泣いていない

そんな事を確認しなくてはわからない自分が不思議でした。
もうあの傷は癒えたと思っていたのにふとしたきっかけであっさりと傷口が開きます。
彼が元気だった時の顔は少しぼやけるのに、14年経っても死に逝く顔ははっきりと思い出されるのでした。
冷や汗が出るほど暑かったあの夏に、生きる見込みが無くなり日に日に腫れ上がっていく綺麗だった彼の顔立ち。

母子家庭の不安定な生活の中、あの闇に飲み込まれないために、やっぱり最後のお別れには行けそうにありません。






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posted by ひとみ at 13:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 死んだ元カレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
深夜に遊びに来ました。


熱帯夜で眠れず、裁判のことなど考えちゃいます。



大切な最愛の人の死は、本当に辛いですね。


ひとみさんの当時の悲しみはどれほど深かったかことかと思います。


もうすぐお盆ですね。
私の亡き父も実家に帰るのかな?

自分が辛い時とかによく父を思い出します。


私がメソメソしてるから心配で成仏できないんじゃないかな(苦笑)



先日の裁判については、旦那は“離婚には応じない”といまだにゴネてます。


7月7日の本人尋問から1ヵ月、和解できるように時間を与えられたのに、離婚には応じないと言ってます。


裁判官は『では本日、判決を出します』と言っても『チョット考えさせてください』と何回も時間を取らせたようです。


結局、次回期日まで引っ張りました。


次回9月5日で弁論終結です。


この1月は何だったのと腹立たしくなりました。

どうせお金は全部、義母が出してるから、痛くも痒くもないんです。


仕事だって適当でしたから、時間はたっぷりあるんです。



最低最悪な男(-.-")凸


なので控訴されるかもしれません。


控訴されたら弁護士費用が、別件だからさらに追加されます。婚費も支払われず、定職に就いてない私にとったら拷問ですよ。


泣き言ばかりでゴメンナサイ。
Posted by もこ at 2008年08月05日 04:02
もこさん

不安な夜の感じとてもわかります。
私も裁判中はいつも思っていましたが、旦那のペースでしかDV裁判は進まないのです。
それがDVの夫から逃れる為の最後の手段なのだと思うと本当は悪くない自分が惨めになりますが、あと数ヶ月頑張れば別れることができるのだと気持ちを奮い立たせてください。
どんなにごねても最高裁まで行っても、こちらにとんでもない非がない限り離婚しかあり得ないのです。
婚費も養育費も無いのであれば弁護士費用だけになると思います。成功報酬はほとんどないと思いますから、何十年も分割で支払うつもりで最低の額に支払い金額を下げてもらうといいかもしれません。
彼らを説得できる人はいないのです。
時間が経って離婚を受け入れることが出来る人なら裁判はしていないはずです。
もう流れに身を任せる以外の方法は無いので焦っても自分の負担が増えるだけですよ。
健康第一!
離婚は出来ていないけど、少しの自由がある生活を楽しんでくださいね。
Posted by ひとみ at 2008年08月05日 11:23
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